続・就活指導体験記⑦

本日はミャンマーからやって来た男性の留学生Tさん。
3年前に指導して、『外国人技能実習制度』を利用して日本にやって来る
外国人の通訳、日本での生活のアドバイスや身の回りのお世話などを行う
コーディネーターの仕事に就きました。

『外国人技能実習制度』とは、開発途上国の経済発展を担う「人づくり」
に貢献する目的でできた制度で、日本で最長5年働く間に、日本の技術や
技能、知識を習得して、母国に帰ってそれを移転してもらうものです。

毎年、実習生の受入数は増加しており、平成28年末には約22万人を超え
ました。日本に滞在する外国人留学生が約28万人であることからしても、
大変な人数だと言えます。

人数が増えたのは、職業の制限が緩和されたことが背景にあります。
製造業に加えて、農業、林業、建設業など、対象職種が拡大されました。

母国で研修を受けてから日本にやって来るとは言え、初めて日本で生活
するため、ルールがよく分からない実習生がいます。
Tさんは、アパート暮らしで困らないように、暖房器具の使い方やゴミの
出し方など、一つ一つ丁寧に教えるのが仕事です。
また、日本の会社と実習生の間に入って、日本語と母国語で、仕事内容を
説明するのも大切な役割です。

現在、中国、ベトナム、フィリピンの3ヶ国で、外国人技能実習生の7割を
占めていますが、ミャンマー労働省が「2020年までに日本への実習生の数
を10万人とする」宣言したことも後押しして、最近では、経済成長著しい
ミャンマーからやって来る実習生が増えています。

そのため、今後、Tさんのようなコーディネーターが活躍する機会が増える
ことが
予想されます。

続・就活指導体験記⑥

外国人留学生に対する就活指導。
今回は、日本でなく、母国ベトナムで就職した女性3人についてです。

4年前に指導した方々で、同じ大学に通う仲良し3人組でしたが、それぞれ
勉強している分野は違っていました。

1人は、百人一首を勉強しており、中でも『悲恋』和歌を研究していました。
1人は、貿易の勉強をしており、特に通関業務について詳しく調べていました。
もう1人は、異文化コミュニケーションを学び、日本語の「すみません」の意味
と使い分けについて、研究していました。

当初、3人とも日本で就職したい希望を持っていましたが、なかなか思うような
結果が出ませんでした。
その理由は、日本人と同じ選考枠で受験したためです。
エントリーシートも筆記試験も日本人と同様の内容であるため、日本語検定試験
2級の彼女たちからすれば、四苦八苦の連続。また、面接も「将来、ベトナムに
帰らなくて良いか」など、日本で働くことを前提とした質問ばかりでした。

そのため、3人には日本での就職を断念して、ベトナムに帰って就職するように
勧めました。そして、やりたい仕事に就ける指導に切り替えました。

卒業後、3人からメールがありました。
1人は、旅行代理店に就職できたのこと。1人は貿易会社の秘書になったとのこと。
そして、1人は食品スーパーのスタッフとして採用されたとのこと。

日本で就職させられなくて申し訳ないと思っていた矢先、この連絡が舞い込んで
きて、胸をなでおろしたのを今でも覚えています。