就活12月からやっておくこと

この時期、こんな質問を良く受けます。
「3月の応募解禁を前に今からやっておくことはありますか?」

私は決して、エントリーシート対策や面接対策だとは言いません。
自己分析をやっておいてくださいとも言いません。では何なのか。

それは、「応募しなくても良いので、世の中にどういう会社があるか、
どのような仕事があるか、どういう人が働いているかについて、俯瞰
してみることです。」とアドバスしています。

就活用語で言うと、業界研究や会社研究、職種研究になるかも知れま
せんが、そんな大袈裟なものでありません。
もっと気楽に考えてみてください。いくつか例を挙げてみます。

「新聞の株価欄で、知っている会社、名前を聞いたことがある会社を
マークしてみてください」
としたら、あなたはいくつ付けられますか?

「今、儲かっている会社を10個挙げてください」と尋ねたら、どんな
会社名を言えますか?

質問を続けます。
「なぜ、日産自動車、神戸製鋼所、東レと日本の名だたる製造業で不正
が起きているのでしょうか」
「AI(人工知能)によって、近い将来なくなる仕事にはどんなものがあると
思いますか?」
「働き方改革とか言っていますが、日本って生産性がどうして低いの?」
「どうして日本の株価は上昇し続けているの?」
などなど。

さらに質問を続けます。
「ブラック企業ってどういう会社ですか?」
「平均的なビジネスマンの生涯賃金っていくらくらいだと思いますか?」
「テレワークって聞いたことありますか?」

いかがでしょうか。これは就活対策でも何でもありません。
世の中の動き、経済の動向にどれだけ関心があるか確認したい質問です。

そうです。就活とは社会に出るための準備期間。ですから、身の回りの
外で起きている事柄に目を向ける必要があるのです。そのうえで、現実
と対峙しなければならないのです。

ですから、今から就活をしようと考えている学生には、こういう取り留め
のない話をしてから、就活に臨む心構えや準備に移っています。

静岡県内の大卒内定率

静岡労働局が2018年3月卒業予定の静岡県内大学生の就職内定率を発表
しました。それによると、10月末時点で、66.1%とリーマンショックの
影響を受ける直前の2009年3月卒の66.5%に次ぐ高い水準とのことです。

これを実数で見てみます。

静岡県内には大学が13校あり、卒業予定者数は7,625人となっています。
うち、就職希望者は6,298人います。内定率を算出する場合、分母がこの
就職希望者を指しますので、「就職留年を決めた」「就職活動を辞めた」
などした人数は含まれません。
一方、内定率を出す計算式の分子は就職決定者、つまり、内定者を意味
しますが、これは4,165人とのこと。しかし、必ずしも正社員として採用
された人とは限りません。(学校によっては)契約社員や派遣社員も内定者
としてカウントするところもあるからです。

特に分母が厄介です。なぜなら、「就職希望者」の数を減らせば、その分、
内定率は水増しできるからです。

そのため、次のような学生を削除しているケースも見受けられます。

・これまでブログで書き留めた留学生のように本当は日本で働きたいのに、
就職先が見つからず、「帰国扱い」にした学生
・公務員試験に落ちて、卒業後、再受験を決めた学生
・大学の就職課にまったく顔を出さない学生
・進路調査をしたのに回答を寄こさない学生
など。

したがって、今まで繰り返して言ってきましたが、内定率でその大学の就職
実績の良し悪しを判断するのでなく、在籍学生数に対する正社員就職決定者
の割合いを示す『実就職率』の方が重要になります。

さらには、過去〇年間の主な就職先を見るのでなく、『〇年度の就職先一覧』
として、卒業年度のすべての在籍学生どこに就職したか公開する大学の方が
遥かに信頼性が高いものです。