2018年度 就活振り返り③

本日の振り返りテーマは、【再び大企業志向が強まる】

某調査機関が2018年卒生に「企業を選ぶ際の理由」に関するアンケートを実施
した結果、「安定している会社」「給料の良い会社」を回答した学生の割合が
過去最高になったと報じました。

20個の選択肢から2つ選ぶ方式で、「安定している会社」と答えた割合が30.7%
(前年比+2ポイント)で、「給料の良い会社」が15.1%(同+2.3ポイント)とな
りました。

一方、「やりたい仕事ができる会社」を選ぶ学生は、38.1%と最も多かったが、
前年調査の38.4%から△0.3ポイント、5年連続の減少でした。

高業績や人手不足の影響で、企業の採用意欲は高まっており、新卒の採用数は、
どの企業も軒並み増加しています。新卒求人倍率は1.78倍と「売り手市場」が
続いています。

しかし、大企業に人気が集まるいうことは、それだけ競争倍率が高まるという
こと。
人気企業ランキング100社の採用予定人数は約1万6千人に対して、東大、京大、
旧帝大、早慶大、一橋、東工、東京外大などの難関大学の入学者は約4万2千人。
これだけみても、大企業に就職する方が大変なことがわかります。

椅子取りゲームの様相が一層強まったようです。

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2018年度 就活振り返り②

2018就活振り返り その②は【1dayインターンシップが活況に】

1dayインターンシップとは、その名の通り、参加日数が1日だけのインターン
シップ。
今年のインターンシップに参加した学生のうち、実に7割の学生が1dayでした。
プログラムは様々ですが、1日のことですから、体験できることも限られます。
業界説明やセミナー、先輩との座談会、職場見学、ワークショップなど、学生
の興味の引く内容を企画する企業もあると思えば、面接やグルーブディスカッ
ションなど、選考まがいのところもあります。

「できる限り多くの業界や会社を知りたい」「社員の人柄や職場の雰囲気など
を味わいたい」といった程度の動機なら構いませんが、これだけで、業界研究、
会社研究を済ませようと考えるのは虫の良い話です。

なぜなら、1dayインターンシップの最大の売りは「手軽さ」だからです。
業界の置かれた状況、直面している問題、今後の課題などを正確に理解したり、
実際の仕事内容やキャリア形成の仕方などをイメージしたりするものではない
からです。

経団連は、2019年度から従来「5日間以上」と定めたインターンシップの日数
が「1日」でもOKと変更になりました。このため、今まで以上に1dayインター
ンシップに参加する学生は多くなることが見込まれます。

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