人を活かす会社

日経新聞がまとめた2016年「人を活かす会社」調査のランキングが発表されました。
2014年、2015年と2年連続で総合1位だったSCSKは3位に後退し、代わって、ジョンソン・
エンド・ジョンソンが18位から1位と躍進し、初めて首位に輝きました。

いろいろなランキングがありますが、この「人を活かす会社」は、「雇用・キャリア」「ダイバー
シティ(人材の多様性)経営」「育児・介護」「職場環境・コミュニケーション」の4分野に分けて、
分析しています。
ランキングは、上場企業で従業員1,000人以上の会社を対象にして、企業と社員に対して、
100項目の質問に行い、その回答を評価、点数化するものです。

例えば、1位のジョンソン・エンド・ジョンソンは、部長職でも2週間の有給休暇を取得させて、
休暇を取りやすい環境を築いた結果、2015年度の1人当たりの年間総労働時間が前年度
に比べて、72時間も減りました。

2位のイオンは、転居を伴わない女性支店長を誕生させたり、スーパー内に保育所を設置
したりするなど、女性が働きやすい環境を整え、2014年に女性管理職比率が19%だったの
を22%に引き上げました。

また、7位の損害保険ジャパン日本興亜では、2014年度、3.5%だった男性の育休取得率を2015年度には62%に急伸させました。管理職向けに部下の育児参加を促すセミナーを実施
したり、子どもが生まれた男性社員一人一人に人事部が直接、育休を取得するよう働きかけたことが奏功したようです。

今、大学3年生向けに講義をしたり、指導をしたりしています。
昨年指導した学生さんは、ランキングに連なったSCSKや損保ジャパンに勤務しています。
また、今年指導している学生さんは、先日、ネスレ日本のインターンシップを応募しました。
サントリー、日立製作所、TOTOに応募する学生さんもいます。
このように、「人を活かす会社とは、どういう会社か」という観点から企業研究してみるのも
大切なことです。

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