静岡県出身者が多い大学訪問

一昨日、昨日と恒例の大学訪問に出かけました。毎年お邪魔するのは、静岡県の
出身者が多い学校。U、Iターン就職を支援するために、大学で取り組んでいること、
行政、企業、就職会社に要望することなどをお聞きするためです。

唐突ですが、ここでクイズを出します。
都道府県別の在籍者(2017年3月卒)を人数の多い順から並べた時、静岡県が3位
にランクインするA大学6位になるB大学があります。
それぞれどこでしょうか?

・A大学
1位 神奈川県 2,007人
2位 東京都  462人
3位 静岡県  413人
4位 長野県  152人
5位 福島県  132人

・B大学
1位 東京都  4,231人
2位 神奈川県 1,921人
3位 千葉県  1,886人
4位 埼玉県  1,341人
5位 茨城県  907人
6位 静岡県  792人

答えはA大学は神奈川大学、B大学は日本大学です。

神奈川大学は、近隣県ということもあるでしょうが、東京都と同じくらいの人数が在籍
するほど、静岡県出身者が実に多い大学です。
しかし、静岡県とU、Iターン就職協定(これまで立命館、山梨学院、同志社、金沢工業、
京都女子、相模女子、東海、専修、神奈川工科大学の9大学が提携済み)を未だ締結
していません。
現在、準備が進み、ようやく目途
が立ったと大学関係者がおっしゃっていましたので、
静岡県の対応が遅いことは残念です。

日本大学は三島市に国際関係学部がある関係で、人数が多いのも納得できますが、
それでも大した規模です。
しかし、キャンバスに静岡県の企業を集めて、説明会やガイダンスを開催したことは
ないとのこと。
学生に企業情報がきちんと行き届いているのか不安に感じます。

このように、U、Iターン就職を促すには、静岡県出身者が多い大学に出向いて、やる
べきことはまだまだありそうです。

3362_01

ドラマ「HOPE」に見る就活事情の変化

先週から、TBS系列で日曜日9時から新ドラマ『「HOPE」~期待ゼロの新入社員~』
がスタートしました。
Hey! Say! JUNPのメンバー中島裕翔さんが主演で、大手総合商社のインターン採用
試験に臨むインターン生の中から、誰が正社員として採用されるか競い合っています。

このドラムを見て、どうして、一般的な選考を経ずに採用が決まるか不思議に感じる人
も少なくないと思います。
そうです。ドラマで取り上げられるほど、「インターン選考」は普及しています。大袈裟に
言えば、「新卒一括採用」は崩壊しつつあるのです。

そもそも「インターン選考」とは、文字通り、”インターンシップそのものが採用試験”
あること。通年採用が基本のアメリカでは定番の選考スタイルです。某調査によると、
昨年、インターンシップを選考としている企業は2割を超えたとか。

企業にしてみれば、就活スケジュールなどお構いなしに、優秀な学生と早期に接触して、
内定を出したいので、インターン選考はうってつけ。「HOPE」のように仕事をさせれば、
働き振りを観察できるため、入社後のミスマッチを解消できるメリットもあります。

この時期、サマーインターンシップの応募が例年以上に活況。インターンシップに参加
するための試験もあるほどですから、驚きです。

下記、実際、指導している大学3年生の様子を一部、紹介します。

・ネスレ日本・・・毎日メールで、8つのレポート課題を出されました。無事通過した女子
学生さんは会社に呼ばれて、面接をしてきました。その合否でインターンシップの参加
が決まります。
・ファーストリテイリング・・・質問に対して、スマホ、PC、タブレットを利用して、3分間で
回答、録画せよとの課題を通過した男子学生さんは、インターンシップに参加すること
が決まりました。
・東京ガス・・・3つのコースの中から1つを希望して、その理由を400字でまとめて提出
した男子学生さん。第一希望が叶わず別コースになってしまいましたが、それでも参加
できることになりました。

large_Academics_at_Les_Roches_Marbella