ここのところ大学3年生の学生さんから、「インターンシップには参加しておいた方が良い
のですか?」という質問を良く受けます。
これは、インターンシップが本来の職業体験という意味合いから、今や就活の前哨戦に
なっているためです。
私の答えはズバリ、「インターンシップの種類と目的をわきまえて、判断してください」。
なぜなら、インターンシップには大別して次の4つの種類があるからです。
① 「選考直結型」インターンシップ
文字通り選考を兼ねています。グループワークをやったり、課題レポートを書かされたりして、
優秀な学生を選抜するのです。特に本年度、就活スケジュールが繰り下げられたため、インターンシップと称して参加してみたら、いきなり選考させられたというケースが目立ちました。
② 「1day」インターンシップ
1日限りのインターンシップのことです。1日ですから、仕事体験はほとんどできません。会社
や事業内容の説明を聞いたり、職場を見学したりする内容のものです。企業PRが目的なので、選考を受けることはありません。気楽な気持ちで参加できます。
③ 「プロジェクト型」インターンシップ
課題を与えられ、それをチームメンバーが協力して取り組み、成果を発表する形式です。課題
にもよりますが、期間は1日~5日間です。いろいろな大学、学部の学生と知り合いになれますし、グループワークを通して、「考え抜く力」がトレーニングされるため、刺激的だと思います。
④ 「長期実践型インターンシップ」
社員と一緒になって様々な仕事を体験するものです。1ヶ月以上に亘る長いインターンシップもあります。実務経験を積めるため、仕事内容は勿論、会社の雰囲気、社員の様子も理解できます。しかし、雑用ばかりで、”ただ働き”させられたとの話も聞きますので、注意してください。
このように、「何のために」インターンシップに参加するかをきちんと考えてから、「どの」インタ
ーンシップに参加するか(場合によっては、参加しない)決めることが大切になります。