就活は後半戦へ

今年は採用選考の解禁が2ヶ月早まり、6月1日となりました。1ヶ月を経過して、内定率は
5割を超えた模様です。しかし、未だ内定の取れない学生は勿論のこと、内定をもらってい
ても、納得していない学生にとっては、これからが後半戦。

前半を振り返ってみると、今年の就活は実に慌ただしかったことが特徴です。
ハイペースで採用選考が進んだ結果、早期に内定を獲得した学生もいる反面、苦戦を強い
られている学生もいます。

「3月1日の応募受付解禁後、すぐ選考が始まったので、何をやりたいか定まらない
ままここまで来てしまった」

「エントリーシートの提出期限が重なり、業界や会社を見極める余裕がなかった」

「6月は教育実習の期間なので、時間をやり繰りして、土日曜日に開催される説明会
に参加するのがやっとだった」

「6月まで留学の予定だったものの、乗り遅れるわけにはいかないため、5月に日本
に帰ってきた」

など、どのコメントも余裕がない状況を物語っています。

学業に専念させたいがために変更した就活スケジュールでしたが、結局、学生を
混乱させただけで、勉強どころではなかったようです。何のための変更やら。。。

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インターンシップは参加した方が良い?

ここのところ大学3年生の学生さんから、「インターンシップには参加しておいた方が良い
のですか?」という質問を良く受けます。
これは、インターンシップが本来の職業体験という意味合いから、今や就活の前哨戦に
なっているためです。
私の答えはズバリ、「インターンシップの種類と目的をわきまえて、判断してください」。

なぜなら、インターンシップには大別して次の4つの種類があるからです。

① 「選考直結型」インターンシップ
文字通り選考を兼ねています。グループワークをやったり、課題レポートを書かされたりして、
優秀な学生を選抜するのです。特に本年度、就活スケジュールが繰り下げられたため、インターンシップと称して参加してみたら、いきなり選考させられたというケースが目立ちました。

② 「1day」インターンシップ
1日限りのインターンシップのことです。1日ですから、仕事体験はほとんどできません。会社
や事業内容の説明を聞いたり、職場を見学したりする内容のものです。企業PRが目的なので、選考を受けることはありません。気楽な気持ちで参加できます。

③ 「プロジェクト型」インターンシップ
課題を与えられ、それをチームメンバーが協力して取り組み、成果を発表する形式です。課題
にもよりますが、期間は1日~5日間です。いろいろな大学、学部の学生と知り合いになれますし、グループワークを通して、「考え抜く力」がトレーニングされるため、刺激的だと思います。

④ 「長期実践型インターンシップ」
社員と一緒になって様々な仕事を体験するものです。1ヶ月以上に亘る長いインターンシップもあります。実務経験を積めるため、仕事内容は勿論、会社の雰囲気、社員の様子も理解できます。しかし、雑用ばかりで、”ただ働き”させられたとの話も聞きますので、注意してください。

このように、「何のために」インターンシップに参加するかをきちんと考えてから、「どの」インタ
ーンシップに参加するか(場合によっては、参加しない)決めることが大切になります。

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