驚愕!?のデータ

東大、東工大、一橋大、早大、慶大の5大学の合格者(早慶は一般受験のみ対象)の
出身高校(都道府県)を調べた結果を見て、大変驚きました。
首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)の高校出身者が全合格者の75~55%
を占め、ここ30年間で、首都圏出身者が1.4倍に増えたのです。

下記、その具体的なデータです。※比較は、いずれも1986年⇒2016年

・東京大学    47.3% ⇒ 55.2%
・東京工業大学  61.6% ⇒ 74.7%
・一橋大学    44.7% ⇒ 69.4%
・早稲田大学   51.8% ⇒ 73.9%
・慶應義塾大学  56.0% ⇒ 72.6%

どうしてこのような状況になったのでしょうか。

2015年度、都内で下宿する私大生の仕送り額の月平均(86,700円)は1986年と比べて、
16%減少(△16,000円)したのに対して、アパート代は76%上がったそうです。
実に生活費は1日当たり僅か850円!!
このため、経済的理由で、首都圏の大学に進学したがらない受験生が多くなっている
ことが理由として挙げられます。

この影響は就職にも表れています。
会社から相応の住宅手当が支給されなければ、東京での一人暮らしは苦労します。
そのため、親の援助が頼れる地元で働きたいという就活生が増えているのです。

「多様な学生がいればこそ、学びの場が活性化する。偏りがあると、見識を深めること
に弊害を及ぼすことになる」という指摘があります。
確かにネットが普及した結果、誰もがどこにいても同じ情報に触れることができるように
なりました。しかし、それは所詮”情報”に過ぎません。

価値観や考え方、生い立ちや環境の異なる”生身の人間”と接することで、これまで味わ
ったことのない経験ができ、固定概念を揺さぶられる刺激を受けるのです。

「地元進学」「地元就職」を否定するわけではありませんが、就活の時期だけでもせめて、
学校の垣根を超えて、いろいろな学生と切磋琢磨したり、今まで知らなかった業界
や会社
を訪問して、見聞を広げてほしいものです。

shutoken

五月病の新入社員と就活生へ

俗にいう『五月病』とは、新しい環境(職場や人間関係)に適応できず、「何となく気分
が落ち込む」「疲れやすい」「集中できない」「眠れない」など、倦怠感や虚脱感を感じ
る精神的な状態を言います。

4月の入社式に始まり、新入社員研修、配属と、忙しいスケジュールに流され、知らず
知らずに肉体的な疲労や精神的な緊張が溜まっているものです。
GW休暇で、それが途切れてしまうことで、これまで無理をしていた分の”ツケ”が回って
きて、5月中旬くらいから、前述したような症状が出現することがあります。

これは、就活も同様です。
3月に採用活動が解禁して、合同企業ガイダンス、会社説明会とスケジュールが立て
込み、その中で、エントリーシートを書く、面接に出向くなど、疲れやストレスが重なり、
GWを明けると、「面倒くさい・・・」「もう嫌だ・・・」となってしまう場合があります。

そんな『五月病』の新入社員や就活生に対して、次のアドバイスをします。

1. 「・・・をやらなければ」という完璧主義の考え方を捨てる。
仕事も人間関係も就活も何でも完璧にこなせる訳がありません。イメージしていること
の8割もできれば上出来!!とするくらい、軽い気持ちで臨んでください。

2. 自分なりのストレス解消法を持つ。
読書、スポーツ、映画鑑賞、コンサートに加えて、カラオケ、健康ランド、アロマテラピー、
ヨガ、食べ歩きなど、何でも構いませんので、頭も体もリフレッシュしてください。

3. 誰かと話す。
頭の中で悶々としていると却って『五月病』は深刻になります。不安事や心配事を一人で
抱え込まず、家族や友人に相談してください。愚痴を言っても構いませんよ。

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