「実就職率」静岡大学は全国32位

卒業生が1,000人以上の大学で、「実就職率」のランキングが発表されました。

その結果、1位 金沢工業大学 96.1%、2位 福井大学 96.1%、3位 愛知工業
大学 95.9%、4位 芝浦工業大学 94.9%、5位 名古屋工業大学 94.1%と続き、
静岡大学は90.0%で32位となりました。
※同率の場合、就職者数が多い大学を上位としています。

「実就職率」とは、就職者数÷(卒業生-大学院進学者)で算出した数値で、”見かけ上”
の就職率とは違って、実際にどれだけの学生が卒業時点で就職できたかを示したもの。

“見かけ上”と言ったのは、就職率の算出方法において、分母を「就職希望者数」とする
大学があるからです。
「就職希望者」とは、就職活動をした者。つまり、エントリーシートを書いたり、面接に臨ん
だりして、ちゃんと採用活動をしていた学生です。しかし、これが、不採用が続き、途中で
就活を辞めたりすれば、人数から除外されてしまうのです。
ひどい話では、就職課に一度も相談や指導に訪れないという理由で、「就職希望者」から
外すところだってあるのです。

そうするとどうなるか!? 分母の数値が減るわけですから、自ずと就職率は上がります。
就職率には、正式な定義はありませんので、こうした操作(?)によって、就職率をかさ上げ
している学校もあるのです。

一方、分子も操作できます。

アルバイト、契約社員、派遣社員など、本当は正社員になりたかったのに、非正規社員と
してしか採用されなかった学生も「就職者」としてカウントする学校があります。
そうすると、分子の数値が増えるため、これもまた、就職率が上がるというわけです。

こういう操作を一切していない就職率が「実就職率」。

その「実就職率」ランキング上位5大学で、注目に値するのが福井大学。
(↓の写真のように書籍に
なっているほどです!!)

なぜなら、福井大学は、卒業生が1,000人以上の国公立大学で、「実就職率」が8年連続の
トップ。さらに、在職3年以内の離職率が30%の中、同大は7%と大変低い大学でもあるから
です。
就職させるだけではなく、納得できる企業に多くの学生が就職していることがうかがえます。

僭越ながら、静岡大学も是非、福井大学を見倣ってほしいものです。

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