大人の役割

私は仕事の関係で月に1~2回、東京に出かけます。
先週、不動産業界を志望する2人(男女)の就活生を連れて、上京しました。某不動産会社
に勤務する2人の知り合いの方が面談してくれるからです。

不動産業界というと、「ディベロッパー(土地の開発)をやりたい」と答える学生がいますが、
それは花形業務。本来は、地権者一人ひとりを説得して、用地を買収したり、不良債権化
した土地を取得して、売却するという再生事業など、地道でタフな仕事もたくさんあります。

2人の知り合いの方は、まさにこの説明をしてくれました。
企業ガイダンスでは、とかく耳障りの良いことしか話してくれません。しかし、厳しい現実を
知って、「それでも不動産業界を志望する」となれば、それはホンモノの動機。そのため、
2人から話を聞いて、就活生が何を感じ、どう思ったかが貴重な体験になります。

当日の夜、IT企業、生命保険会社、物流企業、製薬メーカー、就労支援企業に勤務する
知人、友人が集まってくれました。先ほどの就活生に加えて、4月から社会人となる2名の
学生を囲んでの“飲み会”をするためです。

飲み会の最後に私の友人の一人が学生に次のメッセージを送ってくれました。

「才能があっても努力しない人と才能がなくても努力し続ける人がいます。入社して、
何年かは差は認められませんが、40歳くらいから、どんどん差が広がってきます。」
「私は実力があるから、私はやればできるからといって、努力を先送りしている人は
最終的には、着実に努力する人に負けてしまいます。」
「ですから、入社したら、コツコツ仕事に取り組んでください。」

翌朝、学生に会ってくれたすべての方々にお礼のメールを打ちました。すると、

「私たち大人が、ありのままの事実を話すのは我々の役割だと思います。そして、
困難な
目に遭った時、私たち大人が若い人を支え、応援するのも我々の務めだと
感じています。いつでも
また、誘ってください。力になりますよ。」

という返信メールが帰ってきました。
改めて、皆さんに心から感謝する気持ちで一杯になりました。

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