こんな就活あるの知ってますか?

企業の広報活動が解禁となる3月1日までカウントダウンに入りました。
就職サイトや会社説明会、企業ガイダンスといった従来型のものだけでなく、ネットとリアルを
組み合わせた説明会やOB・OG訪問に特化した紹介サイト、はたまた学生自身が動画で
自分を売り込み、それを見た企業がアプローチしてくるという逆求人型のものまで、実に様々
な就活があります。

以下にいくつかを紹介しましょう。

◆VisitsOB   https://ob.visits.jp/
OB・OG社員のプロフィールや入社後の経歴、仕事内容も読み込めて、サイトを通じて訪問
アポが取れる。
⇒学校閥の復活!?

◆レクミー  https://www.recme.jp/
学生が45秒の自己PR動画をスマホなどで撮影して投稿。それ見たレクミーの契約企業から
アプローチがある。契約企業は300社近く。
⇒ますます文字離れに拍車をかける!?

◆GROW https://about.grow-to-global.com/
友人同士で交わす質問のやり取りを通じた相互評価で、コンピテンシー(行動特性や能力)
を診断。学生の強みを評価する企業から面接オファーが届く。
⇒マッチングにはAI(人工知能)を利用しているっていうから驚き!!

ここまでくると、シュウカツもITをうまく活用した方が勝ち組ってこと!?1446602232-eAoKjoDQd3

ユーグレナ出雲社長の講演

日本の大学の在り方を考えるシンポジウムで、ユーグレナ出雲社長が基調講演をしました。
ユーグレナとは、藻の一種のミドリムシを原料にした航空機燃料の実用化に取り組んでいる
会社で、東京大学発のベンチャー企業として、初めて東証一部に上場したことで有名です。

出雲社長は東京大学文科3類に入学して、その後、3年進級時に農学部に転部しました。
その理由は、大学1年の夏休みに訪れたバングラデシュでの体験によるものだそうです。

バングラデシュは、国土が狭く、しかも土地の肥沃が良くない。1日の所得がわずか1ドル
という貧しい国なので、栄養失調で苦しむ人々が大勢いるとのこと。その人たちを救うには、
バランスの取れた食事を摂るしかないと考え、栄養学を学ぼうとしたのが農学部への転部
の動機だと話されました。

そして、出会ったのがミドリムシ。
ミドリムシは、人間が生きるうえで、必要になる動物性と植物性の栄養素を同時に作れる点
が特徴。しかし、大量培養が難しい。いろいろ試行錯誤の末、2005年、世界で初めて、屋外
の巨大な培養槽で、大量のミドリムシを安く育てる技術を発明したそうです。

出雲社長はここで満足していません。次なる挑戦がミドリムシの燃料化。
当時、環境への配慮から、石油やガスなどの化石燃料に代わり、トウモロコシを原料とした
バイオ燃料が使われるようになっていましたが、食料の不足や価格の高騰を招き、トウモロ
コシを食材にしている国にとっては、死活問題。
そこで、海や砂漠でもミドリムシを生産し、保管できるようにならないかと考え、2005年に3人
で会社を設立しました。しかし、お金がないので、設備が作れない。事業計画書を作成して、
資金援助を請おうと会社を廻ったものの、販売実績がないので、断られ続けたそうです。
しかし、諦めずに訪問した末、501社目でやっとスポンサーとなってくれる会社(伊藤忠商事)
が現れました。

出雲社長はこう言います。
「私はバングラデシュでの体験から大学での専門を変えた。周りから『変だ』と言われても、
自分のやりたいこと、やるべきことが見つかったら、それに挑むべきだ。」
「大切にしなければならないのは”こだわり”だ。たとえ、資金や人脈がなくても、ミドリムシで
世界を救いたいという”想い”があったからこそ、会社を作れて、今がある。」

このメッセージは、これから就活に臨もうとする学生にあてはまる内容だと思います。

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