会社選びの「軸」の見つけ方、定め方

ここのところ、学生さんから「どうやって志望企業を絞り込めばよいでしょうか」という相談
を良く受けます。そんな時、私は即座に答えます。「まだ、その必要はありませんよ」

なぜなら、会社を選ぶ「軸(=基準や条件)」は、就活をやりながら徐々に明らかになって
来るものだからです。
そもそも、「軸」とは何なのか。それは、この会社で働きたい、この仕事に就きたいと思う
理由のこと。
具体的には、『興味(やっていて楽しいこと)』『価値観(大切にしたいこと)』『能力(強みを
発揮できること』)の3つの観点で、自分に合っている会社を見つけ出すことです。

しかし、これは頭の中で悶々と考えていても、結論が出るものではありません。
では、どうすれば良いか。私は続けてこうアドバイスします。

「たくさんの会社を見て廻り、多くの社会人の方から話を聞いてください」

たくさんの会社を見て廻ると、それまで気付かなかった興味事やより気になる関心事が
浮き彫りになって来るからです。そのうち、漠然とした会社選びの理由が鮮明になること
もあります。したがって、今は、業界・業種を問わず、できる限り多くの会社を見比べれば
良いのです。

多くの社会人から話を聞くのを勧めるのは、たとえ就活に直結する話でなくても、様々な
働き方をしている人から話を聞けば、自分の置かれた環境や立場によって、それぞれが
働くうえで、重視していることが違っていると理解できるからです。

そうです。「軸」は今、固めなくても良いのです。
ブレても構いませんので、「軸」を見つける活動こそが今、大切になるのです。

2059

就職留年は有利!? 不利!?

昨年末の新聞に2016年3月卒の大学生で、内定を得たというのに、敢えて単位を落とし、
卒業せずに留年する「就職留年」が増えているとの記事が掲載されました。

就活スケジュールが大幅に繰り下げられたことで、あっという間に就職活動が終わって
しまったという『不完全燃焼型の理由』もあれば、オワハラに遭って、本命企業の選考を
受けるチャンスを逃してしまったとの『未練たらたらの理由』や最終面接まで辿り着いた
ので、次回は必ず合格するはずだといった『強気の理由』など、いろいろあるようです。

このままいけば、今年卒業せずに大学に残った10万2,810人を超える勢い。
10万人(大学生全体の16.3%)を超えた昨年でさえ、世間から「イイご身分だ」と揶揄され
たり、「早く働いたら」と戒められたりしたので、今年はもっと厳しい言葉が聞かれそうです。

個別事由を知らず、「就職留年」が良い・悪いと決めつけることは差し控えますが、ジョブ
エールで指導した方で、内定をもらっても、その会社に入社するかどうか迷っている学生
がいれば、私は必ず次の2つの質問をします。

「生涯働きなさいとは言いません。3年間だけでも働くことはできないのですか?」
「就職活動以外に打ち込むことはあるのですか?」

中途採用は新卒と違って、仕事での実績が合否の決め手。実績がなければ、どこの有名
大学を卒業していようが関係ありません。
どんな会社に入っても、3年ほどガムシャラに働けば、転職できるだけの職務経験とスキル
が身に付くものです。そのため、「今」の気持ちだけで判断しないで、「3年後の自分」がどう
なって
いるか考えたうえで、結論を出してほしいため、1つ目の質問をしています。

2つ目の質問をするのは、就職活動だけ取り組んでいても、(不採用になった)「自分」を劇的
に成長させることはできないからです。
新卒時、不合格だったのは、決して偶然の結果などではありません。あなたに至らなかった
点や物足りなかった点があったから
と考えてください。したがって、それを自覚して、留年中に、自分を鍛え直す必要があります。生まれ変わるくらいの気概で、何かに打ち込む活動を
就活以外に見出さなければ、二の舞となってしまうからです。

この2つの質問にきちんと回答することができれば、私は、「就職留年の件、了解しました。
来年、再チャレ
ンジすることにしましょう!!」と納得し、檄を飛ばします。

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