就職留年は有利!? 不利!?

昨年末の新聞に2016年3月卒の大学生で、内定を得たというのに、敢えて単位を落とし、
卒業せずに留年する「就職留年」が増えているとの記事が掲載されました。

就活スケジュールが大幅に繰り下げられたことで、あっという間に就職活動が終わって
しまったという『不完全燃焼型の理由』もあれば、オワハラに遭って、本命企業の選考を
受けるチャンスを逃してしまったとの『未練たらたらの理由』や最終面接まで辿り着いた
ので、次回は必ず合格するはずだといった『強気の理由』など、いろいろあるようです。

このままいけば、今年卒業せずに大学に残った10万2,810人を超える勢い。
10万人(大学生全体の16.3%)を超えた昨年でさえ、世間から「イイご身分だ」と揶揄され
たり、「早く働いたら」と戒められたりしたので、今年はもっと厳しい言葉が聞かれそうです。

個別事由を知らず、「就職留年」が良い・悪いと決めつけることは差し控えますが、ジョブ
エールで指導した方で、内定をもらっても、その会社に入社するかどうか迷っている学生
がいれば、私は必ず次の2つの質問をします。

「生涯働きなさいとは言いません。3年間だけでも働くことはできないのですか?」
「就職活動以外に打ち込むことはあるのですか?」

中途採用は新卒と違って、仕事での実績が合否の決め手。実績がなければ、どこの有名
大学を卒業していようが関係ありません。
どんな会社に入っても、3年ほどガムシャラに働けば、転職できるだけの職務経験とスキル
が身に付くものです。そのため、「今」の気持ちだけで判断しないで、「3年後の自分」がどう
なって
いるか考えたうえで、結論を出してほしいため、1つ目の質問をしています。

2つ目の質問をするのは、就職活動だけ取り組んでいても、(不採用になった)「自分」を劇的
に成長させることはできないからです。
新卒時、不合格だったのは、決して偶然の結果などではありません。あなたに至らなかった
点や物足りなかった点があったから
と考えてください。したがって、それを自覚して、留年中に、自分を鍛え直す必要があります。生まれ変わるくらいの気概で、何かに打ち込む活動を
就活以外に見出さなければ、二の舞となってしまうからです。

この2つの質問にきちんと回答することができれば、私は、「就職留年の件、了解しました。
来年、再チャレ
ンジすることにしましょう!!」と納得し、檄を飛ばします。

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就活セミナーがスタートしました!!

2016年の正月三が日も終わり、静岡でも今日から就活イベントがスタートしました。
某新聞社が主催するのは、静岡県内10社限定による「就活準備セミナー」。片や某就職
情報会社の方は、40社ほどの企業が集結する「新春業界研究セミナー」。
静岡グランシップとツインメッセと開催場所は違えど、開始時間は11時と同じで、午前は
講演、午後は企業セミナーと内容も似ています。

すったもんだした挙句、2017年卒の新卒採用スケジュールは、6月1日が採用情報の解禁
となりました。しかし、「合同企業ガイダンス」とのタイトルは見かけないにしろ、既にこうして
就職活動は始まっているのです。

経団連に加盟しているソフトバンクは、堂々と「今年から新卒は通年採用に切り替える」と
宣言していますし、楽天やファーストリテイリングなどは、とっくにそうしています。

2016年度の就職活動スケジュールを定めた「倫理憲章」ですら、賛同した企業は、会員企業1,300社のうち833社に留まったことを考えると、既にこのスケジュールは有名無実化していると言っても過言ではありません。

ですから、早めの準備を怠らないことが肝心。

このセミナーの終了後、東京の大学に通う学生さんと地方の国公立大学に進学した学生さんがジョブエールにやって来ます。
それぞれのイベントに参加した感想と今後の取り組み意欲を聞いてみます。

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