新卒採用選考に語学はどこまで必要か!?

武田薬品工業が2012年3月卒大学生の採用選考に際し、「TOEIC730点以上を応募条件
とする」と明らかにしたのを契機として、採用時に最低限必要とされる語学力(英語)は、この
スコアが基準となった感があります。事実、楽天、ファーストリテイリング、双日などがそれに
続きました。
因みに大学生の平均スコアは445点。ジョブエールでもこれまで指導した学生さんで、TOEIC
800点以上だと、楽天、ECC、HIS、KPMG(外資系コンサルタント)などに就職しています。

日本に来た外国人留学生の方がもっとシビアです。
日本語能力試験で、N1(最高位)以上を取得していないと、企業から採用されないどころか、
大学から推薦状さえ書いてもらえないケースがあります。

また、最近では、英語に加え、中国語の語学力も有利となる場合があります。
英語のようにスコアは発表されていませんが、中国政府公認中国語検定試験(HSK)で、中級レベル以上あると、相応の評価を受けるようです。

事実、2年前、ジョブエールで指導した学生さんの中に、HSK6級(最高レベル)を取得した女性がいましたが、中国との貿易取引が盛んな会社に採用されました。

※12月4日付の日経新聞に、伊藤忠商事が2018年末までに全社員の4分の1を中国語が話せることを目標に掲げ、中国語
研修を義務付けるとの記事が掲載されるほど、企業は中国語人材の増強を図っています。

 

しかし、語学力は、あるに越したことはないものの、スコアやレベルがいくら高くても、実際、
日常会話や商談において、使えなければ宝の持ち腐れ。

入社後、新入社員の半数近くを世界各国に派遣している某プラントメーカーは、採用時に求められる語学力についてこう回答しています。

「入社後は業務上必須のスキルとなりますが、選考時点では、『語学アレルギーがなく、外国の人・文化と交流したいという意欲』を重視します。」

私もまったく同感です。

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