公務員採用試験に変化が見られます!!

地方自治体がこれまでの筆記試験から人物重視の採用試験に転換し始めています。

例えば、神戸市では、1次試験にエントリーシートと小論文のみとする
「特別枠」を新設しました。
札幌市では、1次試験で問題数を85問から40問に半減させました。

そう言えば、茅ヶ崎市と武蔵野市を受験したジョブエール男子会員さんは、
一次試験に専門試験がなく、小論文が出題されました。
またエントリーシートの設問も「なぜ民間でなく、公務員を志望するか」
「どんな力を発揮できるか」など、本質的な内容をじっくりと書かせるものでした。

なぜ、こうした事態が起きているか?

理由①『学生の獲得競争の激化』
景気が回復基調にある中、民間企業は採用数を増やしています。
しかし、学生の間で、公務員人気は一時ほどの勢いはありません。
「仕事量が多い」「給料が下がった」などが理由に挙げられます。
そのため、自治体は、専門知識を問う試験を廃止したり、減らしたりして、
受験者数を増やそうしているのです。

理由②『事務能力より発信力』
住民サービスが多様化しているため、従来型の施策では、相応の満足は得られません。
加えて、どの自治体も逼迫した財政事情を抱えており、
思うような事業費をかけることはできません。
そのため、「協働」(※)が自治体サービスのキーワードとなっています。
この活動を進めるには、住民、NPOなどへの働きかけ(=発信力)が求められるのです。

※複数の主体が、何らかの目標を共有し、ともに力を合わせて活動すること。

静岡県庁を初め、静岡市、浜松市の政令都市の公務員採用試験
公務員試験の日程までカウントダウン。

小論文、グループディスカッション、
集団・個人面接の対策をしたい学生さんは、
これから、ジョブエールに指導に来れば、
効果てきめんです!!

大学のキャリア教育を考える!!

数年前の調査ですが、人事担当者に
「優れているキャリア教育をしている大学はどこだと思いますか?」
と質問した回答
が次の通りです。

青山学院大学、秋田大学、大阪商業大学、大阪市立大学、大阪電気通信大学、金沢工業大学、熊本大学、甲南大学、神戸大学、国際教養大学、産業能率大学、上智大学、千葉商科大学、中京大学、帝塚山学院大学、東京工科大学、阪南大学、法政大学、立命館大学、早稲田大学(50音順)

これを見れば分かるように、必ずしも偏差値上位行が選ばれているわけではありません。

「社会人OB・OGと現役学生の接点を拡充しようとしている」
「業界・業種問わず、学生が積極的に企業の話を聞こうとしている」
「教育方針とキャリア教育の整合性がしっかりしている」
「社会で自分を生かしていく力を付けようとする目的が明確である」
「実習を多く取り入れており、問題発見、課題解決力がトレーニングできる」

などが理由です。

以前、「新しいキャリア教育(案)」(私なりの持論)をブログで紹介しましたが、
再度、↓のようにアップします。

大学のキャリア教育1
大学のキャリア教育2
大学のキャリア教育3

残念ながら、私の知る限り、静岡県内の大学で、
企業から評価されるようなキャリア教育を実施している先は見当たりません。

1大学で解決できないのなら、大学の垣根を越えて、
共同でキャリア教育のカリキュラム化と実践化を試みても良いのではないでしょうか。