会社を選ぶ条件!?

2人の学生さんを一緒に指導しました。

1人の学生(Aさん)は、これまでランダムにいろいろな業界・会社に応募してきましたが、最近になりやっと”自分なり”の会社を選ぶ条件(これを【選社軸】と呼びます)が明らかになってきました。

もう1人の学生(Bさん)は、就活に取り組む時期が遅かったため、
どんな会社があるか良く分かっていません。
公務員の選考が進んでいるものの、民間企業を応募したい気持ちもあります。

そこで、この二人を引き合わせた理由は、Aさんの話を聞いて、
Bさんに【選社軸】(応募したい会社)の見つけ方を知ってほしいと考えたからです。

以下、そのやり取りの一部です。

私:「Aさんの【選社軸】は何ですか?」

Aさん:「『安定している会社』と『社員を大切にする会社』です。」

※ここまでは誰でも言える回答です。
この先の私の質問に答えられれば”ホンモノ”です。
(Aさんは自分の言葉で明確に答えられるようになりました)

私:「では、『安定している』とはどういう意味ですか?」
「『社員を大切にする』なんて、どうして分かるのですか?」

Aさん:「『安定』は、離職率を見ます。
何名採用されて、何名退職されたかの人数を見ます。
10人の新入社員が採用されて1年経過後、1人も辞めない会社を探しています」

「『社員を大切にする』は、会社ホームページやパンフレットに
たくさんの社員の顔が掲載され、働きぶりが紹介されていることから推測します。
また会社説明会で、教育・研修制度の内容を具体的に
そして、丁寧に説明してくれる点も重要です」

私:「では、今度、応募する”この会社”が
この【選社軸】に該当していることをBさんに話してください」会社を選ぶ条件
Aさんは、Bさんに一つ一つ説明していきました。

Bさん曰く、
「こうして、自分に合った会社を見つけていくんだ」。
少しばかり理解した様子でした。

就活エリートの悲劇!?

高学歴で、ネームバリューや待遇だけで会社選びをしている学生を
『就活エリート』と呼んでいるようです。

この学生の就活の特徴として、

・とにかく人気企業にランキングされる会社を上から片っ端に受験する。
・就職偏差値なるものを勝手に作って、より高い偏差値の企業を好む。
・周りの目や評価を気にするあまり、内定を取っても、自分の中で納得できない。
・「給料が良い」「休みが多い」「福利厚生が抜群」など、見栄の張り合いをする。

などが挙げられます。

そのため、『就活エリート』は、現実をなかなか受け入れられません。
「もっと良い会社があるはず。。。」といつまでも”青い鳥”を探し続けます。

そのうち、志望動機が分からなくなる状態に陥ってしまいます。

そんな学生さんは、「何でこの会社なの?」「そこで何をしたいの?」と

再度、原点に立ち還ってみてください。

明確な答えが見つからない場合は、就活エリート
「じゃあ、縁があった(内定をもらった)
この会社でやってみよう!!」
と決意してはどうでしょう。

納得するまで就活するのも悪くはありませんが、
気持ちの切り替えも大切です。